電気工学科

電気モノ・コトづくり工房

電気モノ・コトづくり工房

企業からノウハウの伝承と融合による
“電気”反応

電気モノ・コトづくり工房では、電気工学のより高度な技術の習得や、生涯を通じて技術を変革に結び付けることができる指導的な研究者・技術者の育成を目標とします。電気に関する「モノづくり・コトづくり・遊びづくり」を通して、自ら学び、考え、実践できる、より高いレベルの自律性と創造力の向上を目指します。また、オープンキャンパスや高大連携活動及び地域貢献活動などに積極的に参加し,学生は指導力やコミュニケーションスキルを身につけます。

クロスフロー型風力発電機の製作

クロスフロー型風車は垂直軸風車の1つで、これを用いた発電機はプロペラ型風車のような水平軸風車とは異なり、風向によらず発電できます。この研究活動では、ロータ部分を3Dプリンタで作ることでロータ形状が発電効率に及ぼす影響を実験をしながら調べました。実験は、製作したロータと平板ロータそれぞれの回転数や出力電圧をタコメータや電力計で測定し比較することで、製作したロータの性能評価を行いました。

実験装置
発電した電気でLEDをつけてみる
測定値を記録

シーケンス制御による簡易エレベーターの製作

シーケンス制御とは、あらかじめ決まった順序で機器制御を行う方法の1つです。制御対象としてエレベータを例に簡易エレベータの製作を行いました。製作したエレベータは、昇降を繰り返す動作と赤外センサを使って停止する動作の2つを行います。プラスチック製の貯金箱をエレベータのかごに見立て、滑車、釣合いおもり、モータ、赤外線センサを使用したシーケンス回路を作り、簡易エレベータの動作実験を行いました。

製作したエレベータ(回路部)
製作したエレベータ(かご部)
シーケンス回路図

超音波浮揚による球状Si系液体のレーザ硬化

球状シリコン(Si)太陽電池は、球状Siを凹面鏡内におさめることで集光性を増した太陽電池です。太陽電池を平板型から球状にすることにより、Siの使用量を約1/5に抑えられ、かつ割れて破損するリスクを低減することができます。球状Siを製造するため、超音波浮揚とレーザを用いて、電極が装着された状態でのレーザ硬化の加工実験を行いました。

凹面鏡(面積S)への太陽光を集光
超音波浮揚による微小球装置の概略図
超音波浮揚させた光硬化性樹脂

ETロボコン

ET(Embedded Technology)ロボコンとはレゴ社より市販されているロボットキットを使用し、決められたコースを走行するためのソフトウェア開発を通して、組み込みシステムの学習を目的とした若手エンジニア向けのコンテストです。コンテストは指定のコースのタイムを競う競技部門とロボット制御のソフトウェアとしての完成度を評価するモデル部門の二つに分けられます。この活動を通して、マイコンとセンサの仕組みを学びながら、ソフトウェア設計の基本を知ることもできます。

制御プログラムの開発
コース上の障害物の作成
モデル設計
試走会への参加

その他の過去のテーマ

  • ・超音波振動子を用いた霧発生とミストスクリーンの作製
  • ・日周追尾ミラーソーラーセルの作製
  • ・霧中における物体のアコースティックイメージングの基礎検討
  • ・1からはじめるドローン
  • ・アダプティブクルーズコントロールを搭載した車両が交通流に及ぼす影響
  • ・吹上式霧状スクリーンの製作
  • ・車線変更を考慮した交通流セルオートマトンモデルの基礎研究
  • ・RCC方式スイッチング電源の製作
  • ・Javaを用いた双方向学習支援システムの開発
  • ・ワイヤレスチェスの実現に向けた検討