機械工学科

フォーミュラ工房

フォーミュラ工房

自らの手でフォーミュラカーをつくり、
全日本学生フォーミュラ大会 に参戦!!

フォーミュラ工房の学生は、円陣会(1952年創設)という伝統ある日本大学理工学部の学術サークルに属し、自らの手でレーシングカーを設計・製作し、ものづくりを実践しています。機械工学科では、この活動を支援しています。製作したマシンで自動車技術会主催の「学生フォーミュラ日本大会」に出場しています。この大会では、出来上がった車両の走行性能を競うだけでなく、車両のマーケティング、企画・設計・製作・コスト等、実際の製品開発で必要とされる総合能力を競います。このプロセスを通じて、機械工学の基礎理論の理解を深めるとともに、実践での適用能力が養われ、それらの協調効果により、ものづくりの総合力と自主創造の気風が養われます。

学生フォーミュラ日本大会

学生フォーミュラ日本大会は、学生の自主的なものづくりの総合能力の養成、将来の自動車産業分野を担う人材の育成を目的とし、2003年よりスタートしました。また、この大会の設立には機械工学科の教員が関わっております。この大会は、米国で1981年から開催されているFormula SAE®のルールに準拠して行われています。日本大学理工学部円陣会はこの日本大会に初年度から参加している数少ないチームです。大会競技はマシンの走行性能を競う動的競技とマシンの基本設計を評価する静的競技があります。動的競技では、加速・旋回の基本性能に加えて周回走行での耐久性能・燃費も評価します。また、静的競技では設計・解析内容・マシンの原価、マーケティングとマシンの基本設計について評価されます。円陣会はこれらの競技において優秀な成績を収めています。

競技種目競技概要
車   検ルールに対応した車両の安全・設計要件の適合検査、ブレーキテスト、騒音テスト、チルトテーブルテスト
静的審査
350点
コスト車両の製造コスト
プレゼンテーション車両の市場適合性(アマチュアレーサー向けの車両開発を想定)
デザイン(設計)マシンの技術評価(革新性、加工性、補修性、組立性など)
動的審査
650点
アクセラレーション0−75m加速タイム
スキッドパッド8の字コースによる定常円旋回中のコーナーリング性能評価
オートクロス直線・ターン・スラロームを組み合わせた約900mコースの周回タイム
エンデュランス
および燃費
直線・ターン・スラロームを組み合わせたコースを約22km走行し、マシンの耐久性を実証し、タイムと燃費を競う

レーシングカーの開発

学生が自らの手で、毎年変更される設計規定に合致させるとともに、オリジナリティのあるフォーミュラカーを約一年間かけて設計・製作します。実際の製品開発プロジェクト同様、コンセプトを決定することから始まり、マシンの設計、図面の作成、材料・部品の調達、製作、テストとすべて学生が行います。また、プロのレーシングチーム同様にスポンサーへの渉外活動も行います。これらを通じて、機械工学や自動車工学の知識を深めるだけでなく、実践的な問題解決能力、コミュニケーション能力、プロジェクト管理など、大学の講義のみでは習得しにくい、エンジニアとしての実践的総合力を養うことができます。

2022年大会に参加したメンバーとマシン
マシン図面(2021年度車両)
3Dモデルによるレイアウト検討
CFD(数値流体力学)による車体周りの流れ解析
学生によるフレーム溶接作業
集合した参加チームの車両とスタッフ
(カーナンバー6が日本大学理工学部の2007年度の車両)